大阪を変えた政治家 大阪改革のシナリオを作ったのは実は松井一郎さんだった?

政治家

松井一郎さんはどんな人?

 

松井一郎さんは大阪市長、大阪府知事、大阪維新の会代表、日本維新の会共同代表を

歴任され2023年4月で政治家引退を発表されました。

もっと詳しい経歴はこちら→https://onl.bz/3FPRyke<Wiki>

で見ていただくとして、見た目はコワモテ任侠昭和のイメージがあるのではないでしょうか?

 

実際に松井一郎さんは高校2年生の時に当時在籍していた高校をケンカで退学になり

福岡の高校に編入していますので

少なくとも学生時代はヤンチャだったのかもしれません。

 

その後大学卒業後は関西電力グループの会社に入社してサラリーマンを経て

父親が経営していた電気工事会社の経営を引き継いでいました。

 

このお父様が大阪府会議員でもあり

その縁で父親の地盤を引き継いで大阪府議会議員になりました。

松井一郎さんが変えるまでの大阪の状況

自民党所属で2003年に大阪府議会議員になった松井一郎さんですが

当時の大阪は府市ともにかなり腐敗していたようです。

 

大阪府と大阪市は話し合いや交流などは一切なく

お互いに見栄の張り合いを続けていました。

大阪市が南港に高層ビルを建てると大阪府も負けじと臨空に高層ビルを建設、

お互いに高さを競い合い最終的に、

大阪市のビル(旧・大阪ワールドトレードセンタービルディング)の高さが256m

大阪府のビル(りんくうゲートタワービル)の高さが256m10センチ

そう、10センチ単位で高さ競争を繰り広げて、

最終的に大阪府の建物が10センチ高かった‥‥。

どのくらい大阪府と大阪市が仲悪かったかが分かるでしょう。

10センチ単位で高さ競争をしますか、普通……。

 

それ以外にも体育館(大阪府立体育館・大阪市立体育館)、

大学(大阪府立大学・大阪市立大学)、

博物館美術館水道局消防学校等々…。

消防学校については

「大阪市と大阪府では火の消し方が違う」

なんて訳の分からない理由をお互いに主張していました。



そんな見栄の張り合いにお金を使っていたので住民サービスは後回しになり、

治安の悪いと言われ続けていた地域の小学校のグラウンドに

外からゴミが投げ入れられていて

その中には針の付いたままの覚せい剤用の注射器があったとか、

 

天王寺公園はホームレスのブルーシートだらけ、

 

地下鉄のトイレは入る気が失せるほど汚く、

 

高さ制限を見直さずほおっておいた御堂筋は

夜は一人で歩くのが危ないほどのゴーストタウン状態。

 

それでも大阪府市職員の待遇は上がり続け、

胸のワッペンを取れば普通のスーツになる「制服」を大量支給したり

給料を上げると目立つので

「手当」

をお手盛りにしてそれと引き換えに知事市長は府市職員の組合からの支持を得ていました。

松井一郎さんはそういった状況を変えようと自民党所属でありながら

当時の太田房江知事の対抗馬として

民主党を離脱したばかりの江本孟紀氏を担ぎ上げ選挙運動を展開したが敗北。

しかしその次の府知事選では、3選に意欲を見せていた太田房江さんが、自身の事務所費や高額講演料など

「政治とカネ」の問題などがクローズアップされたことを受け、各政党が太田の擁立・推薦を見送る

動きを見せたため立候補を断念、かわりに各党が相乗りで

橋下徹氏

を擁立したことで橋下徹氏が第17代大阪府知事に就任しました。

その後、松井一郎さんは橋下氏を代表に迎えて、大阪維新の会の結成につなげ、幹事長に就任しました。

大阪改革のシナリオを作ったのは実は松井一郎さんだった?

大阪改革というとどうしても橋下徹氏が引っ張ったイメージが強いと思います。

橋下徹氏の強い思いで改革を進めていったのは間違いでは無いのですが、

こと「政治」

となると松井一郎さんの存在無くしては成し遂げられなかったでしょう。

橋下徹氏は目標に向かって周りをなぎ倒しながら突き進んでいくブルトーザー、

そんな橋本氏が通った後、通る前に地ならしをしたり仲間を集めたりしていたのが

松井一郎さんでした。

実際に橋下徹氏も語っていますが、

自分(橋下氏)は政治家は向いていない、仲間づくりができないから、

忘年会なんかでも最後には自分の周りには人が居なくなり

松井一郎さんの周りには二重三重に輪ができていた。

そうです。

決して悪い意味ではなく、橋下徹氏を

大看板

にして大阪府市を良くしてくれたんだと思います。

松井一郎さんは本当に引退してしまうの?

2回目の大阪都構想住民投票に敗北し

残りの市長任期を以って政治家を引退すると明言していた松井一郎さんは

2023年4月に大阪市長の任期を迎えて政治家を引退され維新の顧問も退任されました。

幸いにも後継市長は

大阪維新の横山英幸(よこやまひでゆき)さん

になったのでしばらくは今の良い状態が続くことと思いますが

松井一郎さんはこのまま政治家をやめてしまうのでしょうか?

維新のやり方には強烈な異論を持つ人も多く、

マスコミでは毎日放送、毎日新聞、ゲンダイ

などがその筆頭で何とかして維新政治を終わらせようと

あの手この手でネタを投下していますが、

先日の統一地方選や補選の結果をみても一定の評価を得ているようです。

余談ですが、2回目の大阪都構想住民投票の敗北の一因に

「今のままでも大阪は上手くいっている」という理由があります。

府会議員定数を削減し、

地下鉄を民営化し、

大阪府立市立大学を統合し、

負の遺産だった夢洲で万博を開催する。

大阪府市がいがみ合っている

「不幸せ(府市合わせ)」

状態を脱して

御堂筋にF1マシンが走り

ダウンタウンのお二人が闊歩する

この状況を見て

何も今さら変えなくても

という意見で都構想が実現しなかったのは何とも皮肉な状況です。

先日出演した橋下徹氏の番組で

松井一郎さんは

「貯金も無いし今まではテレビに出演しても全部ギャラ無しの無料奉仕、退職金もゼロなので老後の資金確保のためにもコメンテーターやります」

とおっしゃっていました。

それならしっかり歳費を確保できる国会議員になればとも思うのですが、

身を切る改革が信条の松井さんのこと、

もし国会議員になれば

歳費カット

毎月100万の旧文書交通滞在費(新しい名前は覚えたくもありません)のカット

に手を付けるでしょうから結局収入は増えないでしょう(笑)。

それでももし維新が

政権与党になるようなら松井さんの周りの人間が

松井一郎総理

又は

橋下徹総理

擁立に動き出すでしょうし、その場合

親分肌の松井さんならもしかすると復帰するかも(期待)ですね。

 

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